【ひとくちメモ】任意後見監督人の職務

2016-05-08

任意後見契約が発効した方の、後見監督人に就任しました。

任意後見契約というのは、「ある人が、自分に判断能力がなくなったら、この人に後見人になってほしいな」と思われた場合に、公正証書を使って契約するもので、判断能力が亡くなってから親族等が申し立てる法定後見申立てと違い、本人さんの意思が反映されやすい後見類型です。

ですから、任意後見契約の効力が出始めるのは、「本人さんの判断能力が低下したとき」に、「家庭裁判所に申立て」をしてからです。

法定後見申立ては、申立てをすると、家裁から「この人を後見人とします」という審判書が出るのですが、任意後見の場合は、すでに後見人は契約で決めているので、家裁は「この人を後見人とします。」はもちろんのこと、もうひとつ「別のある人を後見監督人にします」という審判書を出します。

法定後見と任意後見の大きな違いは、この「後見監督人」がマストで就くか、就かないか です。

もちろん、法定後見にも監督人が付されることはありますが、それはケースバイケースなのです。

では、後見監督人というのはどういうことをするのかというと、一言でいいますと「後見人の職務の監督」であって、後見人が適切に業務をしているかを数か月ごとにチェックしたりします。

今回はこの後見監督人に就任したということです。

監督人は、後見人さんにお耳に痛いこともしっかり伝えていかなければなりませんので、正直、かなり胃が痛い業務です。

しかし、後見制度を利用することを選択された以上は、どうしても逃れられない部分です。

後見人さんにとって、ぱっと見は不利益だったりするようなこともあるのですが、実は長い目線で見ると結局はご自身がたを守ることにもなります。

最近は、家裁も非常に厳しいです。後見人の立場を取り上げたりされないよう、ここは少しがんばっていただきたいところではあります。

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