【ひとくちメモ】滞納中、債権回収業者から債権譲受の通知が!

2015-09-09

消費者金融からの借入れについて、長年返済をしないでいたところ、突然、「○○債権回収会社」から「債権譲受のお知らせ」という通知が届いたので驚いてご相談に来られました。

「債権」というのは、「ある人が、ある人に対して持っている法律的な何らかの権利」というようなもので、今回で言うと、「貸金債権(お金を貸したゆえにその返済を請求する権利)」のことです。

そして、「債権」というのは、ちゃんとした権利ですから、それを他人に譲ったりすることもできます。

今回は、「貸金債権」を「債権回収会社」に譲った(売った)ということを知らせる通知です。

なぜお知らせしてくるかというと、返済する側が、知らずに、返済金を譲受け前の会社に渡してしまったら、譲受け側がそれを取り戻すのが大変だったり、場合によっては、返済する側も二重払いしてしまったりして、取り戻すのが大変になってしまうので、返済する側が間違わないようにお知らせをしたというものです。

ですから、その債権譲受の通知のみをもって、返済を迫られているというわけではないのですが、今回の案件については、その後すぐにご本人に債権回収会社から電話が入り、支払をどうするかについて聞かれたとのことでした。

通知内容を拝見し、また、ご本人から事情を伺ったところ、商事債権として5年の消滅時効にかかっていると判断いたしましたので、消滅時効の援用という方法がある旨をご説明いたしました。

借りたお金は返さなければならない…は原則として当然ではあるものの、人の一生は山あり谷ありで何が起こるかわからないものです。

事情があってどうしても返済できず時が経過して、それが消滅時効にかかるものであれば、法律の制度をきちんと適用して、もう債権はありませんというのを伝えるということを検討されてもよいと思いますよ。

時効の制度は、権利の上に眠るものを保護せず、という趣旨にのっとって制定されている民法の制度です。権利の上…すなわち、債権者も、もしどうしても回収したいのであれば、裁判などを通して適切に回収または時効の中断をはかればいいのであって、それをせずにそのままにした(眠った)のであれば、消滅時効を甘受せざるを得ない…というのが制度趣旨のいわんとするところです。

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