【ひとくちメモ】成年後見制度についてつれづれ思う。

2015-09-03

今日は、養護老人ホームを通じて、とある方の後見申立ての打合せをしてきました。

成年後見制度というのは、人間が年齢を重ねるなどして、判断能力が低下してきた場合に、特に金銭管理や、契約行為(施設入所や介護サービス等の契約)ができなくなることで、生活の基礎が崩れたり、さらには生活が破たんするなどを回避するために、その方が「フツーに」生活を送ることができるよう、陰ながらサポートする制度です。

ところで、日本は現在、超高齢化社会にすっかり入ってしまってまして、平成26年度の65歳以上人口は全体の26%、75歳以上は12.5%に達していることから、後見制度がある以上は、制度利用者はこれからも確実に増加していきましょう。

しかし、後見制度を利用する場合、当のご本人プラス、支え手となる後見人があって初めて成り立つわけですが、先に述べましたように、高齢者が増えていけば、出生率の伸びない日本では、支え手となる後見人の数は限られてきます。

現在は、家族、それから私たち司法書士や弁護士などの職業後見人が主な支え手となっていますが、これからはもっと多くの人たちが後見業務の支え手になっていくような仕組み作りを構築していかなければ、人手不足により、制度の継続は困難になるものと思われます。

現在、厚労省の推進により、各自治体で、いわゆる「市民後見人」を養成する事業も行われていますが、市民後見人はあくまでもボランティア的精神に依っているようなところもありますから、これを後見制度の人的不足を解消するしくみにするには、少々心もとない気がします。

私自身は、司法書士を始めた10年前から、身寄りのない方や、ご家族と疎遠になられている方の後見人に就任して事務を行ってまして、いろんなケースに遭遇いたしましたが、後見制度も制度開始から10年超というところで、制度の矛盾点や限界点などを肌で感じるようなときがあります。

このままでは、私自身が年を取って後見人が必要となるときが来たとしても、確実に確実になり手はいなさそう(汗)。

そろそろ後見制度については、改変のときが迫ってきているように思います。(←なんか偉そう…)

 

 

 

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