【ひとくちメモ】賃貸借契約の借主の保証人死亡による相続

2015-07-28

建物賃貸借契約につきものの連帯保証人ですが、最近は保証会社が関与していることが多いものの、やはり個人が保証人となっておられることもまだまだあります。

今回ご相談のあった件は、連帯保証人が亡くなられた後に生じた滞納賃料について、保証人の相続人が承継しなければならないかというものです。

一般的に、「連帯保証債務は相続する」と言ってますが、上記タイミングで発生した、特に「賃貸借契約の保証人」という立場はどういう扱いになるのか、調べてお答えしますと申し上げました。

さて、結論からいくと、契約内容等にもよりますが、基本は、残念ながらYESです。

平成22年1月28日東京地方裁判所の判決によれば、理由は「主債務の履行を確保するという保証債務の趣旨に照らせば保証人の死亡によち保証債務が当然消滅するとした場合、その趣旨が没却される…」からです。

なんだか釈然としませんが、連帯保証という契約の重さを感じます。

なお、昔から上記と同趣旨の判例が多いのですが、例外的に、賃借人がその後も賃料不払いを続けているにも関わらず賃貸人側も漫然と契約を継続していたりするような場合は、保証人側からの契約解除を認めた判例等もあるので、ケースバイケースで対応ということにはなりますが、いずれにしても、保証人の地位を誰か別に引き継ぐか、賃貸借契約終了となるように働きかけるか、何らかのアクションを早急に起こさなければ、雪だるまのように滞納賃料が増えていく可能性もあるので、しっかり対策を取られたほうがいいです。

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