【ひとくちメモ】遺言執行者と成年後見人の違い

2015-07-02

今日は、社会福祉協議会が実施している、いわゆるリバースモーゲージ利用の件で、「成年後見人か遺言執行者を決めておいたほうがいい。」というアドバイスを受けたそうで、そのことに関するもろもろのご相談を受けました。

この仕事をしてるからこそ「成年後見人」だの「遺言執行者」だのは日常的聞いている言葉ではありますが、初めて聞いたら「???」でしかないのではないでしょうか。

今回は1時間以上かけて、じっくり説明ができたので、ご相談の方もやるべき順番がはっきりした~と言われてお帰りになりました。

成年後見人と遺言執行者の大きな違いは、次のとおり。

成年後見人は、「生きている間の、判断能力低下した場合のお手伝いの人」で、

遺言執行者は、「死んだ後の処理の人」です。

つまり、成年後見人を選んでいても、自分が亡くなった後のことまでおまかせできるわけではなく、遺言執行者を選んでいたとしてもいわゆるぼけてしまったときの財産管理をやってくれるわけではないのです。

今回のご相談者の方はご判断能力がしっかりされています。

というわけで、順番としては、まず、遺言を遺すことをアドバイスしました。遺言に財産の処分のしかたなどを決める際、もし、相続人等でちゃんと遺言を実現してくれる人がいればその人を遺言執行者とする、とあわせて記載しておけばよいですし、頼りになる人がいなそうであれば、第三者を執行者に選任する等しておけば、遺言の実現性がかなり高まります。

執行者を決めるべきかはその方の置かれている状況や親族関係の状況などでケースバイケースですので、事情をよくお聞きしてからじっくり決めていくことが大事です。

成年後見制度の利用を急ぐべき場合などもあるとは思いますが、判断能力が現時点で充分な場合は、たとえ成年後見制度のなかの任意後見の契約をされるとしても、遺言も同時に考えていくことが必要なことがほとんどです。

 

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