【ひとくちメモ】増資~債権の現物出資(DES)について~

2017-05-08

株式会社の増資を行う場合、何を増資の原資とするか、の選択のなかで、社長個人が会社に対し有している金銭債権(貸付金債権)そのものを増資の目的物とする方法があり、これをDESと言います。

DESを選択際、注意すべき何点があります。そのひとつが、「当該金銭債権に対し、何株割り当てるか」の計算です。

金銭債権÷設立時の1株の金額=増資する株数 ではないのです。

あくまでも、現時点の1株あたりの価値がいくらか…つまり、「税法上適正な方法で算定された価値」をもとに、金銭債権額を当該価値にあてはめて増資株数を割り当てる」必要があります。

なぜならば、そのように算定しなかった場合で、仮に税法上算定された時価よりも低く見積もった価値で、増資をしてしまうと、その差額について贈与を受けたこと同様の効果が発生してしまうため、新株の割り当てを受けた個人に対しては一時所得として所得税、法人に対しては、法人税等が発生してしまうのです。

一株の価値がいくらかという算定については、税理士さん等の精査を受けることが一番よいのですが、税理士等の関与を受けていらっしゃらない方でも、新株発行の手続きをなさる場合は、作成してある貸借対照表を確認しながら、純資産がいくらかという点や、資産の部の資産のなかで、例えば土地等があれば相続税評価額に再評価したうえで純資産の算定をしたりする等、しっかり対処されたうえでなさることをおすすめします。

 

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