【ひとくちメモ】抵当権の抹消をせずに気付いたら10年以上…

2016-08-31

相続登記の手続きを受任いたしまして、不動産の登記簿謄本を取ってみたところ、住宅ローンの抵当権がいまだついていることが判明しました。

今回はご主人が亡くなられて、奥様が当該不動産を取得するのですが、住宅ローンの完済時の書類などは、記憶にないとのことでした。

この住宅ローンご完済後の抹消登記手続きに関しては、最近では銀行もしっかり説明してくれるところが多いようですが、以前はそんなに詳しい説明はなかったように思われます。

住宅ローンご完済となりますと、銀行においては、その不動産に対する興味はすっかりなくなりますから、説明の意味がなかったのかもしれません。最近は、お客様サービスの一環で、抹消登記についてもご案内がなされていると考えます。

お客様側も、まさか抹消登記をこちらでしないといけない、などという知識は、まったくないですよね。私もこの仕事につくまでは、そのような知識は一ミリもありませんでしたから…。

さて、抹消登記に必要な書類は、通常、ご完済とともに、またはさほど日をおかない後日にお客様の手元にまいります。

しかし、そのような記憶がない場合でも、抵当権の抹消登記ができないわけではありません。

通常、銀行側に再発行の手続きをすれば、再発行に応じてくれます。ただし、再発行不可能な抵当権設定契約書がないケースでの登記となる可能性が高いので、その場合は、抹消登記申請後、通常よりも完了までに時間がかかることが多いです。

今回の相続登記の方はご高齢で、取引銀行が遠方ということもあり、抹消登記の書類の再発行申請や受領なども司法書士が代理でさせていただくことができました。

完済後、抵当権を放置していても、特段問題はありませんが、ご売却に際しては、必ず抹消登記をしなくてはなりません。気になる抵当権がありましたら、遠慮なくご相談ください。

 

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