【ひとくちメモ】遺産分割協議書への不動産持分取得の記載方法

2016-08-30

お客様がお作りになった遺産分割協議書をもとに登記を申請しました。

遺産分割協議は、本来、書面で決議しなければならないという決まりはないのですが、通常、後日の争いを避けるために、書面を作成することがほとんどかと思います。

また、法務局や金融機関その他、実際に手続きを行うためには、証拠としての書面は必須のアイテムとして求められます。

今回お預かりした協議書について、中身を確認した結果、一点、お願いをすることになりました。

今回は、不動産の持分を取得するのですが、例えば、全体で100㎡ある不動産の持分4分の1を取得される場合に、その方が実際に取得するものは、100㎡の4分の1である「25㎡」ではなく、あくまでも「4分の1」という割合です。

しかし、協議書には、25㎡(例)と記載されていましたため、大変申し訳なかったのですが、この部分を直していただくこととなりました。

「4分の1」という割合とは一体、どういうものかといいますと、「1個の不動産に対する、議決権の割合(何票持っているか)」といったことでしょうか。

例えば、この不動産は、Aさん4分の3、Bさん4分の1という共有状態にあるとします。

先ほども述べましたように、この分数割合は、議決権(何票持っているか)ですから、例えば、Bさんが「不動産全体を使いたい」と提案したときに、AさんがOKと言えば、使えるということです。(人の土地を使わせてもらうという考え方ではない、ということです。)

民法には、共有に関する規定がありまして、共有物に変更を加えるには他の共有者の同意がいる、ですとか、共有物の保存行為となるべき行為(妨害を排除したり、抵当権登記を抹消したりすること)は、各共有者が単独でできる、とかのルールに従うことになります。

なお、100㎡の4分の1の「25㎡」を確実に得たいという場合には、測量して分筆して、各共有者が要る場合は交換等を行って単独名義にすることとなります。

 

 

 

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