【ひとくちメモ】その相続、今やったほうがいいか、後ででもいいか。

2016-06-27

相続のご相談では、「手続きをしに来ました。」という方や、「手続きをしたほうがいいでしょうか?」といってこられる方や、「手続きやらいらんですよね?」といわれる方など、本当にいろいろですが、

これはもう、家族構成や周辺の事情(人的、物的、心理的)、不動産の内容等によって、お話を聞いてみなければ決してわからないものです。

たとえばの話ですが、夫が亡くなって、妻と子ひとり、子も既に結婚して孫もいる。という状況のなかで、妻たる方が事務所に来られて「相続手続きお願いします。名義は私で。」という場合に、私は、「お仕事をいただくのは大変ありがたいのですが、でもちょっと事情を聞かせていただいて、私の話も聞いてください」といってお話をさせていただきます。

前記の例で言いますと、夫が亡くなった場合の相続人は、妻と子の2人だけですが、この後、仮に妻が亡くなったとしたら、相続人は子1人のみになります。

人は私も含めていつか死にますが、年齢の順でお亡くなりになった場合で、かつ、妻がその家にずっと住み、さらに子がすぐ近くに住んで今後も住み続ける可能性が極めて高く、もっと言うと妻の生存中に家を売らねばならない可能性も限りなくゼロ、というケースであれば、

あえて、相続登記しなくてもいいんではないですか?ということをお伝えするわけです。

しかし、今述べた前提条件のうち、一つまたは複数の条件に合わなくなった場合は、もしかしたら、「やっぱり妻名義に変えておいたほうがいいかもしれませんね」ということをお伝えするわけです。

また、名義を誰にするかという部分においても、妻にしたほうがいいか、子にしたほうがいいか、それぞれ良いところ悪いところがあります。

他にも、遺言など他の手続きをすることで、相続手続きをしなくていいという選択肢もあるわけです。

人の寿命や仕事、人間関係、生活の拠点、心身の状態は、誰にも先のことはわからないので、どの手続きを選択するのがベストかというのは、正直なところ私にもわかりません。

しかし、手続きをされる方には、少なくとも、「こうやったら先々こうなるんだな」とか「こういう考え方もあるんだな~」といったところをお伝えしたい。

それを聞いた方が、ますます、「じゃあどうすればいいんだ?」となられるかもしれませんが、知って悩むのと知らずに決めるのは大違いだと思います。

最終的な「じゃあどうすれば」はもちろんお客様自身にお決めいただくことですが、そこに至るまでのお悩みには、しっかりお付き合いさせていただきますよ!

次回は続きで、「この相続はやっていたほうがいい。」とかなりの確信を持っておすすめするケースをご案内します。

 

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