【ひとくちメモ】根抵当権の債務者の表示変更と根抵当権追加設定の関係

2016-05-25

 とある会社様が所有している不動産には、会社の運営のため、債務者を当該会社とする金融機関から根抵当権が設定されています。

今般、根抵当権の担保物件を増やすために、追加の根抵当権設定登記をすることになりました。

ところで、この会社は、昨年、会社の名前や本店の所在場所が変わっています。

ですから、根抵当権の追加設定をすることに加え、根抵当権の債務者の商号本店の変更登記もすることになります。

この場合の登記の順番としては、まず、既存根抵当権の債務者の変更登記をしてから、根抵当権の追加設定登記をしなければなりません。

なぜなら、根抵当権というのは、共同担保である場合は、その債務者や極度額、債権の範囲が、担保物件全てに同一でなければその効力がないからです。

ちなみに、商号や本店のどちらかが変わっているだけだとしても、変更登記は、商号・本店いずれも行います。

また、根抵当権は、普通抵当権と違って、添付書類として、設定者(担保提供者)の印鑑証明書も用意しなければなりません。

理由としては、根抵当権は、言うなれば借入れることができる総枠を設定し、枠内で借入れをスムーズにおこそうとするためのものなので、債務者変更の場合、新しい債務者が自由に枠を使うことができることから、担保提供者としては、そのことについてちゃんと理解をしているという意思の反映として、印鑑証明書を添付書類として求めているというところかと思います。

 

 

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