Archive for the ‘今日の気づき’ Category

【今日の気づき】破産事件を管財事案とする地裁の判断に思う。

2015-10-13

私はバカスカ申立てをしている人間ではありませんが、事務所開設後9年の間に約200件ほど破産の申立てをしておりまして、それなりにいろんなケースを経験してまいりましたが、

今般、明らかに裁判所の対応が変わってきたと実感することがありました。

免責不許可事由に明らかに該当するわけでもなく、めぼしい資産もなく、債務の回収可能性を探るという目的(確かに債務超過の原因はよくあるものではありませんが)で、当初、審問も予定されず、「管財ですから予納金を納付してください」という連絡が入りましたので驚きまして、取り急ぎ審問を入れてもらうように上申しました。

結果、審問はありましたが、管財ありきで、しかも予納金の分割回数も裁判所の意向に沿わないようであれば、予納命令を出して無理なら却下。でもその前に、却下はまずい(?)ので取り下げてくださいというものでした。

審問時においては、末席を汚すものとして発言の機会を頂戴し、ざっくばらんなお話もさせていただき、また裁判官や書記官のお話も伺いましたが、最後のほうで、「今後は基本的には全て管財になるのですか」とお尋ねしたところ、お二人ともうなずいておられたので、ああ、そういうことかと思いました。(これは、弁護士が申し立てたか司法書士が書類を作成したかには変わりないというお言葉でしたが、それを信じたいと思います。)

「過去何千件も申立てがあった時代と違って、今は申立て件数も減少しているから…」というお言葉がありまして、だから全件管財とどう結びつくのかは野暮な憶測しかできないところですが、昨今、家裁等でもよく言われている監督責任について、管財人という保証をつけることによってリスク回避したいという思いがあられるのではないかと思います。

私たちとしては、どんな内容であっても、申立ての際の管財費用も含めてご用意いただけるか否か、確認しなければならないようです。本当にふがいないです。

【今日の気づき】亡くなった方名義の登記を入れるときの、その方の住所は?

2015-09-07

法律効果は発生しているが、登記をしていなかった場合に、登記権利者が亡くなられたというなかで、

亡くなられた方名義の登記をしました。

こういう場合は、登記簿には、「○○市○○町○番○号 亡何某」というふうに入りますが、このときの住所部分は、いったいいつの時点の住所を記載すべきか、という点で、今回、わたくし補正をいただきました。

私は、その方の法律効果が発生した時点の住所を記載していたのですが、登記官さんから、「死亡時の住所じゃないの?」と連絡をもらいました。

私は、住所自体は、それを証明する住所証明書によって、それが明らかにされるのであれば、どこの時点での住所を登記してもいいのではないかという考えを持っていました。

それは、住所証明書を添付する趣旨が、「虚無人名義の登記をさせない」というところにあるから、虚無人でないことが明らかであれば、それがいつ時点の住所であっても問題がないからです。

登記官さんもその点においては納得されました。

しかし、もうひとつの、大事な登記の役割を見落としていました。それは、登記とは、事実を正しく記載すべきものであるということです。

どういうことかといいますと、登記をする時点(今回であれば死亡時)の住所がそうであるならば、つまり実体がそうであるならば、実体を正しく公示するという登記の原則に基づけば、おのずと死亡した方にについては死亡時の住所で登記すべきではないかという考えです。

とても細かい論点ですが、登記をさせていただくものとしての、基本のキを再認識させていただきました…ということで、そろそろ法務局から補正通知がメールで届くころかと思いますので、この辺で(涙)。

【今日の気づき】不動産登記の会社の商号変更登記

2015-07-09

抵当権の抹消登記のために、不動産の所有者であられる会社の商号が変更していたので、「商号変更」を原因とする登記を申請しましたところ、数日たって、

見覚えがあり、かつ、この番号からだけはかかってほしくないという、まさにその電話番号がディスプレイ画面に表示されました。

司法書士同業者なら共感していただけましょう。

That is 法務局でした。(総毛が逆立つわ~。)

ご連絡は申請書の補正(苦)でして、登記の目的を「◎番登記名義人氏名変更」としていましたが、正しくは「◎番登記名義人名称変更」ですねということでトホホのホ。

でも優しい登記官様が、「もうこっちで直しとくけん。」と言ってくれました。

ここに神様はおわしませり。

【今日の気づき】ご相談を受けたときに、どれだけご説明ができるか。

2015-07-07

私は、ご相談を受ける時は、状況をよくよくうかがったうえで、できるだけお知りになりたいことを全力でこたえたいと思っています。(きっとみんなそうなんですけどね。)

もちろん、できなかったときもありますし、当然不明点等もありますし、私の業務外のこともありますから回答率100%ではありませんが、

少なくともご相談された方が、「この部分はわかった。」「この部分はわからなかった。なぜなら~だからだ。」という、腑に落ちて頂きつつおかえりいただいたり、業務をご依頼されたりできるように、そこが私にとっては一番力を入れているところです。(仕事はできてあたりまえ。)

なぜこんなに「そこ」にこだわるかというと、私自身がそうなのですが、専門外の話というのは、ほとんど頭に入ってこなかったり、聞きたいところと回答がずれてたりすることがあって、結局どうなんだろうというところになることもあるからです。

こないだ腸の状態が悪かった際、ネットでみた腸関係よさげな病院に行ったのですが、いまどきめずらしいほどの診察30秒(会話のみ)&説明ゼロ→看護師さんから内視鏡検査予約票出されて「いつにします?」→診察料支払い…で、腹痛治らず逆に腹立ったという経験をしました。

このとき、せめて今の私の腸の痛みはどうかできるのか、それともどうもできんのかだけでも教えてほしかったわけです。

(もちろん、先生との相性やそのときどきの状況によって、受け止め方もかわりますし、私もせめてそのとき体調がよければ、全然違う思いを持てたと思います。)

悩みごとがあって知りたいのは、今置かれていることがどういうことで、解決方法はこういうのがあって(解決できないことがわかることも含め)、そして私は何をすればいいのかということがわかるということかと思います。

せっかくおいでになった方には、何かお土産を持って帰っていただきたいし、お荷物はひとつでも下ろしていただきたいなと思い、言うは易し、行いは…ですが、そのためにも勉強を続けねばならんと思っています。えらそうにすみません。

 

【今日の気づき】介護保険負担限度額認定申請とマイナンバー制度

2015-06-17

数名の後見人に就任しており、被後見人の方が介護保険を利用している場合、表題のような保険関係の申請なども随時行うことになります。

介護保険負担限度額認定の申請とは、特別養護老人ホーム・介護老人保健施設・介護療養型医療施設等を利用されている方で、一定の所得要件に達しない方の食費と居住費を軽減する制度です。

今回、更新時期が来る方のための申請用紙が送付されてきましたところ、今般、介護保険法が改正されて、平成27年8月から認定を受ける場合は従来の世帯全員が住民税非課税という要件に加え、次の資産要件を確認されることとなりました。 

(1)本人及び配偶者の預貯金等が単身で1,000万円、夫婦で2,000万円以下であること

(2)配偶者が課税されていないこと

それで、特に上記(1)を確認するために、その方と配偶者の預貯金口座残高の写しや、投資信託・有価証券等がある場合には、証券会社や銀行の口座残高の写しを添付して提出するように指示が出ていました。

各種保険制度年金制度が破たんの危機にさらされている我が国ですから、資産をお持ちの方はそれ相応の負担をすべきことはもちろんです。

でも、これだと、任意に口座情報を提供する人と、そうでない人の差が出そうな気がしますね。

しかし政府はそのあたりもぬかりないようです。

今後、マイナンバー制度が導入され、当初は任意であるはずの銀行預金等の口座情報もマイナンバーでの紐づけが義務となれば(なる予定)、口座情報も明るみになるからです…。

税理士さんとお話しするときも、税理士さんからしばしばマイナンバーの話を聞きます。税理士は、来年の申告から、クライアントからマイナンバーを聞きとらねばならないそうなのです。

負担限度額認定から少し話が遠くなりましたが、最近、なんとなく国の監視の目みたいなものを意識するようになった気がして、日本の将来を不安に思ったりします。

 

 

【今日の気づき】抹消予告登記のついた不動産に遭遇。

2015-06-15

相続登記を受任した案件で、その土地に「抹消予告登記」という登記が入っていることに気づきました。

この予告登記というのは、今回で言うと、ある登記について、それを抹消してほしい訴えなどが出されんとする場合に、後にその不動産を購入したりする人のために、「この不動産は不安定な状態にある(登記が消されるかもしれない)」ことを予告するために行う登記ですが、平成17年の法改正で、そのしくみはなくなりました。

実は私が受験勉強をしていた時期まではこの制度はあったので、条文については勉強済みですが、実際にお目にかかるのは初めてでございます。

さて、この予告登記を抹消したいのですが、どうすべきか。

調べると、なんと、この予告登記がついている不動産について、何らか登記を申請すると、そのついでに法務局が職権で抹消してくれるということらしいです。ほー。

いつもこの言葉で締めてしまうわけですが、ほんといろいろあります登記の世界。

 

 

【今日の気づき】築20年以上居住用不動産で減税可能なケース

2015-06-08

一戸建ての中古居住用不動産を購入される場合、築後20年経過していない等の要件があれば、登録免許税その他各種減税が受けれられますが、20年経過後の不動産でも、「耐震基準適合証明書」の交付を受けることができる住宅であれば、減税可能となる…

ということが数年前にあったような気がしましたが、今日久しぶりに不動産業者さんからその言葉をいただき、「ぐおおおっ」と思いました。

間違いがあってはいけないので、区役所に℡し、当日の専用住宅家屋証明書の添付書類等を確認。西区の方も、「めったにないからねえ」とか言ってくださりながら(きっと私をなぐさめるお言葉です)教えてくれました。

ただもちろん、耐震基準に適合してなければ証明書は出ませんし、取得には時間や費用がかかりますので、これは仲介業者さんたる不動産業者さんが、仲介を受けられるときに当該建物が耐震基準に達しているかを調査しておかないとなかなか間に合わない者かと思われます。

日々勉強。

 

【今日の気づき】相続財産管理人の定期報告

2015-06-03

亡くなられた方に相続人がいない場合で、財産や負債が残っている場合、それをどうにかしなければという場合に、相続財産管理人が選任されることがあります。

私は現在、2件の財産管理人をしているのですが、このお仕事は、家裁様の監督のもと進めていくことになりまして、定期的に報告をすることが決まっています。

そして、この定期報告は、福岡家裁においては、毎年6月に出してくださいということになっていますので、私も6月あたまには提出をしています。

財産管理人の仕事はとても長丁場でして、その間、この定期報告以外にも、時の経過に合わせていろんな行事(?)があるのですが、

どうでもいいことですが、私はこういうスケジュールを管理して、時期が来たら何かをする、ということがとでも好きというか得意分野であることを、この仕事をし始めて知りました。あまり応用が効かない得意分野です。

【今日の気づき】樺太を本籍地とする戸籍の取得

2015-05-26

相続手続きのなかで、「樺太」を本籍地とする戸籍を取得することとなりました。

スタッフさんが「取れるんですか?」と不安げに聞いてきましたので、「調べて取って~」と指示を出しましたが、

その後、彼女の懸念どおり、おいそれとは取れないことがわかりました。

最終的には「他に相続人のないことの証明書」という上申書を添付することになるでしょうが、明日、外務省に取り寄せ請求をかけてみることになります。

どの業務もそうですが、相続もほんと、どれも同じなんてことはひとつもありませんね!

【今日の気づき】清算結了登記の抹消登記

2015-05-23

…を申請しました。めったにあるものではありません。

既に会社を閉鎖してあったのですが、会社名義の不動産が残っていたので、それを第三者に譲渡するために、もういちど会社を興すというものです。

申請時に貼る登録免許税ですが、一般的には2万円です。

んが!

こと清算に係る登記に関しましては、その登記事項の変更、消滅、もしくは廃止の登記、投棄の更正登記、登記の抹消の登記についての登録免許税は、6000円でよいのでした。(登録免許税法別表第1二十四(四)ニ)

申請前になんだか虫の声が知らせてくれました。司法書士のチャクラが開きつつある私。

« Older Entries
Copyright(c) 2018 司法書士 今宿・周船寺法務事務所 All Rights Reserved.