【ひとくちメモ】相続人以外に遺産を渡したい場合の注意点①

2015-08-12

8月に入り、あまりの暑さに更新が遠のいておりました…。早く秋になってほしい今日この頃です。

さて、現在、とある遺言作成のお手伝いをしています。

遺言作成は、その人が亡くなった後に効力が発生するものですから、いざ遺言を使って相続手続きをする際、「これ、使えない…」と絶句するようなものでは全く意味をなしません。

その最たるもののひとつが、遺贈(相続人でない人に遺産を残す)の場合の、「遺言執行者の選任の有無」です。

ちょっと難しい話をざっくりとさせていただきます。

人が亡くなったら、その人の持っていた遺産は、(概念として)死亡と同時に相続人のもとにドバっと流れてしまいますから、遺言で、相続人以外の人が遺産を取得するようになっていたとしても、その場合は、相続人全員と、遺贈を受けた方とで、手続きを進めていかなければならないということになります。

そして、一般的には、遺贈を受ける人というのは、相続人との関係でいうと、決して良好な関係にはないケースも多く、かつ、通常の感覚として、財産を、自分以外の人に渡すために手続きを一緒にしてあげるという気持ちは、そうそう持てるものではないという人もあるのではないかと思います。

そういうときに、遺言のなかに、同時に、「遺言執行者」を誰にするかというのを決めておくことで、手続きがしやすくなることがあります。

遺言執行者は、言葉通り、「遺言のなかに書いてあることを実行する人」です。

遺言執行者を定めていると、第三者への遺贈についても、相続人全員を相手とせず、遺言執行者との間で手続きが完了します。

遺言執行者は、遺贈を受ける人を指定しておいてもいいですし、手続きが不安なときは、わたくしども専門職を選んでいただいてもいいと思います。

もちろん、遺言執行者も万能ではないですし、誰を遺言執行者にするかについては、しっかり検討しておかねばならないところではありますが、とりあえず、あるとないとは段違いであることをお伝えしておきます。

 

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